税理士を変更する前に準備しておきたいことについて

税理士を変更する際には、時に様々なトラブルが発生することがあります。
時には今後の会社経営に支障をきたすような問題に発展するケースもあるため、注意が必要です。

当記事では、そんな税理士変更に際するトラブルを防ぐための前準備についてお話したいと思います。

税理士に預けている書類のリストアップ

税理士の変更を検討するなら、万が一に備えて税理士に預ける書類一式を普段からリストアップしておくことが重要です。

例えば記帳代行を依頼している場合、レシートや発注書・領収書などの書類を税理士に預けているかと思います。
もし新しい税理士と顧問契約を結ぶ前にそれらの書類が返却されないと、今後の業務に支障をきたすかもしれません。

他にも申告所得税の関連書類、源泉所得税の関連書類、法人税や消費財関連書類として、10種類以上の書類の控えが税理士の手元に残っているかと思います。
出張旅費の申請書なども、原本が預けっぱなしになっている場合もあるので、リストを作っておきましょう。

新しい税理士と契約する前に、これらの書類が一通り返却されたか、漏れなくチェックするためのチェックリストを用意しておくのも大事です。

レコーダーと台本の用意

百戦錬磨のベテラン税理士の場合だと、変更に際するトラブルの対応にも長けています。
これは契約破棄を認めないための口論も含めます。

場合によっては契約違反として違約金を請求されたり、最悪の場合訴訟問題にまで発展するかもしれません。
そういった事態に備えて、少なくとも「言った・言わないの水掛け論」を防ぐためにもボイスレコーダーで録音しておくことをおすすめします。

また、新しい税理士と既に話がついているのであれば、その税理士と相談した上で話す内容を台本として作成しておくのもいいでしょう。
相手の税理士にこう言われたら、こう言い返せばいい、というのも予め用意しておくと精神的にも楽になりますし、思わぬ失言によって立場が不利になることも防げます。

Author: tensaiDA